【日刊レビュー】かっこよさの塊「スペクター」
映画が安く見える109のということでやっと観てきたボンド最新作。
来週になったらスターウォーズ一色になるのは間違いないので滑り込みって感じ。
とにかくオープニングがむっちゃカッコえぇええええ!!!
フェードインして10分は釘付け!!!一発でボンドの世界観にフォーリンラブ。
史上最高に忍んでないスパイ達が織り成す大スケールの攻防戦にお話の中の世界の人たちも騒然。
多くを語るのも野暮、少しでもかっこいいかもと思ったら是非このオープニングは見て欲しい。
つーかここのとこのボンドというかMI6といえば「スパイなんて過去の遺物」という自虐ネタと、過去の遺物と思わせといて大繁栄してるスーパー悪の組織って文法と、とにかくハッキングしたもの勝ちでQの立場がガンガン強くなってる印象ですが、そうした世論背景も合わせながら、しっかり悪の組織は立派な宮殿を築き上げてくれてたり、美女と乗り込んでその努力の結晶を独自の裁量で灰塵にしてくマーダーライセンス007は、ある意味最も007らしい流れ。
ナイツの漫才が必ず期待を超えてくるような、ひねってよじれて途中でワープするような作り手の圧倒的な器量の大きさをしっかりエンジョイさせてくれました。
もしかしたらダニエル・クレイグ最後のボンドか?と思わせる演出も多いですが、その流れでエンディングががっつり007で、クレジット中も誰も席を立つことなくメインテーマを楽しんでたのも印象的でした。
映画はサム・メンデス監督の2連投でしたが、そろそろEAの新ボンドゲームもでねーかなと夢膨らむ劇場体験でした。
【日刊レビュー】今なら30%オフ「カイジ・ワンポーカー編」
安売りということで、いつかまとめて読もうと思ってた今の連載中の新章。ワン・ポーカー編を6巻まとめ読み
安定と期待のぐるぐるざわざわな博打で脳が焼かれて「ココココ、狂っておる!狂っておる!」を窒息しそうな思いで早く次のページめくって安堵に辿りつかないかと一気に読むこの作品の醍醐味は大健在。
成長のジレンマを見事に続け、ニートのカイジくんは今回は1コイン2億円のポーカーで「負けたらやっぱり死ぬんですよね?」をモヤモヤさせながら引っ張るのがうまい新しいラスボス「和也」と決戦。
バットマンのゲームもそうでしたが、悪人達が頑張ってバットマンが毎日脳汁出しながら暴れる君ばりに興奮しっぱなしのゴッサムシティを作ってくれたように、本作の和也もたゆまぬ努力でカイジがゆらゆらしっぱなしのスーパーギャンブルマシンを「こんなこともあろうかと」と言わんばかりに作り込んで待ち構えててくれたのは本当に立派。
そんな和也の罠にバリバリとはまってくカイジの名言「こんな大金をつかめるなんて一生ねぇ!なんだってやってやるぜ!!」が他人事じゃなく聞こえるのはタイムリーな感じ。
今売ってる6巻ぽっちじゃぁ全体の何パーセントなのかもわかりませんが、ここまででも十分に楽しめました。
【日刊レビュー】新たな方向性が明確化したUnity 5.3
本日無事リリースされたUnity5.3。今年初めに発表されたロードマップは無事に全うされ(一部ドロップもありましたが)恩恵として期待されてたものはほぼほぼ使えてる感じ。Unityカンパニー様、いつもありがとうございます。
新たな方向性・マルチシーン編集
みれば一発ですが、ヒエラルキービューに、これまでAdditiveなどでロードされたシーンが別々に表示される様になりました。
しかもランタイムのみならず、編集時にシーンをヒエラルキーにドロップすれば同時編集できる優れもの。
上の図の様に、これまでロビーに突入するたびにクエストからガチャからユニット画面からって長々とロードする様な設計になりがちだったのを、複数シーンに分けてロード管理や編集管理がしやすくなったので、ロードは短縮できるし編集はぶつからないしでいいことづくめ。
これまでも出来ることでしたが、エディタとして明確に対応されたので、デファクトな設計方針になるような、大きな影響を及ぼすとおもいます。
っていうか、これまでそうしたマルチシーン前提の設計で進めてきたのですが、その楽さと完成度の高さはべらぼうなもの。この優位性なくなっちまうのかーという惜しい気もしますが、まぁ技術なんてそんなもんですよね。
日本語の公式ブログでも詳解されてハイライトの多いメジャーアップデートでしたが、大きく言及したかったのはまずはここ。
まだ使い始めたばかりなので、引き続き恩恵をエンジョイさせていただきたいとおもいます。
【日刊レビュー】意外に遊べるクソゲー?ニード・フォア・スピード
初めての誤購入
PSNの購入ボタンを連打してたら、間違ってカートに入れてたニード・フォア・スピードを間違って購入!!ハッセンエン!!でかすぎる!!!
すかさず払い戻しをググったら山のように出る「払い戻し不可能」と、その仕様を呪うエントリーの数々。
しょうがないので値段分しゃぶり尽くそうと思ったら結構遊べて、怪我の功名か?と思ったけど、クソゲーすぎる部分にイラつきながらもまた起動してしまう自分。
完全に実写!?なので実写映像とそのまま繋がるのが売り
もともと気になってたのは映像のリアルさもさながら、登場キャラのかっこよさ。
絶妙な味わいの見た目と役所に興味津々。
これらを見て「超気になる!でもハッセンエンはタケェ!!」という思いからうっかりカートに入れるところまで行ってたりしました。
レースもかっこいい。でもやってみたらびっくり、この街、なんと夜と朝焼けしかない。レース中に朝焼けが出てくるとあまりのカッコよさに脳汁がビュルビュル出るんだけど、驚いたのは、そのあとまた夜になる。なんだその天動説。
しかしそうした割り切りの末に行き着いた「レースしっぱなし」のゲームプレイになってて止めどろこがない、脳汁沸騰しっぱなしって感じでこれはナイス。
オープンワールドのレースゲーってレースのポイントに行くまでがたるいけど、その道中が味って売りって諸刃の剣でしたが、このゲームではレース終了直後から次のレースの間が仕組み的にもうまくいってると思う。
オープンワールド系のレースゲーは何本か買ってしっくりこない思いがどっかにあったけどこれでついに慣れてしまった感じ。むしろサーキット系のゲームがたるく思えるくらいに洗脳。いい具合にハマれてます。
速攻直して欲しいクソゲーすぎるポイント
なんとこのゲーム、PS4のサスペンド・レジュームに対応してない、どころか、サスペンドすると超たいへん。
まず、復帰すると1分黒画面で停止、なんだそのタブーに挑戦しすぎた仕様。。
黒画面から復帰すると、1分かけてタイトルに戻って、ゲームスタートを選んで2分ロード画面。
まさかあの広大なマップを全部メモリからパージして、また1からロードし直すのか?なんだその放置プレイ。
レースはゴールにたどり着くと運転はAIに自動で変わり、リワードのUIを見る画面に。
しかし、AIがアホすぎて町中の障害物に突っ込みまくりで車はリアルな表現で傷だらけになってく。車好きのゲーマーたちはリワードいらないから俺の美麗な車を汚さないでくれ!!と発狂するだろ。
ともあれロードだけはなんとか直して欲しいものです。
いろいろ言ったけどPS4でやり続けられるレースゲームって初めてだから、買った甲斐はあったかなと思ったりしました。
【日刊レビュー】究極と志向の戦車映画・ガルパンとフューリー
冒頭8分が観れるこれが楽しめたら、見る価値は大いにあり。
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【日刊レビュー】GoogleDocからUnityへのインポートを書いてみた
レベルデータだったりクエストだったりシナリオだったり、とかくスプレッドシートからゲームへのインポートをどんだけ手軽にするかは重要なテーマ。
スプレッドシートから構造データに変換してくれAssetの共有も盛んですが、クエストデータの定義とか、冗長箇所が多いものはマクロ的に簡略記法を使いたかったのですが、シートを素のままParseできるこちらを使ってみた。
//Using cell col / row indexes
val = GoogleDocAPI.GetValue<string>(DOC_NAME, 1, 1);
Debug.Log(val);
多くを語る必要もなくこんだけ。
するっと繋がってデータを取れるのはありがたい。
しかし、色々懸念があって、実用に耐えるかはまだ未知数。むしろ耐えないかもしれないと思ったりするが、とりま、レベルデザインの仕事をどんだけ簡略化できるかの検証を優先として、さっくり実装できるこちらで進めてこうと思います。
なんつっても5ドルだったし。
【日刊レビュー】”人生最大の衝撃”・”今そこにある未来” オキュラス
無職が行く盟友巡りルンルン紀行。今日はFacebook社の一画に構えるOculus(オキュラス)へ。
積もる話もすっ飛ばして、超先端ガジェットのOculusのヘッドセットを被って人類がまだ見ぬ新兵器を存分に体験させてもらいました!!まさに百聞は一見に如かず。
それまで、誰もが「とんでもない体験だ」と漏らす感想を「なんとも大げさに」と思う自分もありましたが、最初の5分のデモを体験した後は「正真正銘にロストバージン級の新体験。やばすぎるだろ!!」と唸りまくり。
まさに、Facebook社の、この体験ルームで同じようにヘッドセットを被った人々が総なめで恋に落ちてく夢の体験。
案内役にしてパイオニアのGOROmanが直々に次から次へと投入してくるコンテンツの津波に存分に溺れさせていただきました。
やってみてびっくり、拡大縮小できる彫刻
VRの新兵器、オキュラス タッチ。思わず「両手にWiiリモコン持ってどうすんの?」という事前の予測はまるで外れ。
完全に未来への鍵。ApplePencilすげぇとか言ってた自分が超バカじゃないと思うほどのスーパーデバイス。
手に持った瞬間にビビるのが「え、手がある?俺の手が!!」と見える目の前に両手が完全なトラッキング精度で飛び出るのにまず度肝を抜かれ。
VR空間にあるものに触れるのに驚きまくる。映像がUE4で綺麗なのはもちろん、とにかくなにもかもがショッキング。まさにマトリクスで目覚めたネオみたいな超衝撃。
全てが楽しかったけど、特に可能性を感じた一つが彫刻。
空間上にバリバリ造形してけるんだけど、ちょいちょいっと作ってクパッと広げたらブワッとでかくしたり小さくしたりできるんだけど、小さい雪だるま作ってぐわっと広げたら目の前にゴジラ並にでかくなった雪だるまがいっちょあがり。
こんなん楽しすぎて1時間くらい勢いでディズニーランド作っちゃう人とか続出しすぎてしょ。
まさにブラックホール並みの没入感、ブラックホール入ったことないですが。
これが本当の次世代インターフェース
しかし、Wiiリモコンと言えば、むしろ失敗したデバイス。直感的なようで、できることに限りがあり、今時のゲームはしにくかったと言えます。
そんな難しいデバイスに未来はあるのか??と思ってたら、あまりの直感さに腰が抜けたのが「仮想空間の手」の存在の万能性。
例えばヘリを操縦するとしたらどんな操作になるのか??などにあまりに直球の回答で晴天の霹靂。
ズバリ、目の前の操縦桿を握ればヘリが操縦できるし、その手を離して、隣の機関銃を握れば銃を撃てる、そのまんまの行動がそのまま反映される、完全な仮想世界でした。
実際、そんなデモじゃなかったのですが、とにかく触ればそのまま物理的に動くレバーやボタンに大喜び。
その辺のゴミを拾っては(VR空間上の)ボタンに投げつけて操縦できたりするのにゲラゲラ笑いながら「ウォオ、ちゃんと動くよー!!俺これ一生やってられるわ!」と完全に現世を捨てれる勢いではまり狂いました。
VR空間のチャットやってみませんか?
GOROmanの案内で次に出てきたのはチャット、VR空間上にチャットの相手が出るだけ「まぁ、そういう実験もされてるんですね」程度に思ったのもやはり罠。
目の前にチャット相手のアバターが出た後
「卓球のラケットとボールがその辺の落ちてますよ」と言われてさぁ大変
「え、まじ!?」とおもむろにラケット握ってサーブ。
VR空間だと重さがないのでサーブスピードが早く、豪速球でボールが飛んでくのも相手のGOROmanの体に当たるのもゲラゲラ笑いながらボール拾っては本気のスマッシュでぶつけあう応酬。
次にライターに火をつけて相手に差し出し「え、タバコ吸えるの?」と思いきや「花火も落ちてるんですよ」と花火に火をつけてシュワシュワーっと綺麗に始まる。もう発狂。
同行したdrunkenANDO氏も「花火は一度に一つづつ」の禁を破ってライター片手に落ちてる花火に火をつけてはほっぽり出しのコンボで10個くらいのドラゴン花火を盛大に着火するわんぱくぶり。
もう、息を切らして遊びまくり、ヘッドセットをつけてることも忘れ、目の前の(仮想世界の)テーブルに手をかけようとしてコケかける。
GOROman曰く、さる有名監督もこの部屋で同じパターンで見事にこけたとのこと。そうした落とし穴も研究の一幕でしょうか。
その他いろんなゲームを遊んで未来を考える
ゲームもいろいろ遊びましたが、本当に目の前にある、というか、普通は目の前で見るが精一杯だった世界に入り込める革命性で言えば、格闘ゲーム(ボクシングやプロレス)ならリングに入って目の前の選手を動かせるし(むしろ選手になれる)野球だって内野席どころか審判の視点でピッチャーの豪速球を見ることができる。
箱庭タイプのRTSも遊ばせてもらいましたが、まさに目の前にある箱庭にキャラクターがひしめいて戦ってる。恐ろしや。
仮想の手でその箱庭に手を突っ込んでキャラを摘むことだって朝飯前の仕組み。なんすかこれ、ドラえもんにもらったんすか。
そんな世界がもう間もなく、ご家庭に売られてしまうってんだから果てしなく恐ろしい。
つきまとう普及の議論と参入タイミング
もうじき発売とはいえ、最初はそれなりのお値打ち品だろうし、抵抗も存分にあることは誰しも思うもの。それこそネットや携帯の普及に5年10年かかったような時間を要すると誰もが口にします。
キラーコンテンツが出て、普及価格帯である2万円代くらいになったらそんな議論も解消されてくと思いますが、iPhoneの登場時に「普及価格帯?俺がなんとかするわ」で孫正義があっさりiPhoneゼロ円キャンペーンを始めたように、SonyやFacebookが「超投資体制作ったので、あとはキラーコンテンツよろ!」と時代を進める意欲は満点で万全。
すでに世界中の好き者開発者も雪崩のようにコンテンツ作ってるので、どこでキラーが出て普及価格帯が促進するか、が議論の焦点とも思われます。
まぁ、そんな話より気になったのは、これ絶対学校とかで導入するだろうし、それを我が物顔で管理するパソコン部とかは普及するまでの数年の間、超ヒーローでしょう。
文化祭とか長蛇の列で皆見たがるだろうし、贔屓の女子にはあのGOROmanのようにデモを見せたり「もっとヘッドセットしっかり固定しよう」とか、VRの世界でイケメン的にマルチプレイを先導したりとか、それなんてエロゲー的な世界が2016年で世界の学校で確定で始まるのではと思うと、なんともたまりません。
人生最大の衝撃
そんな衝撃の体験をこれから雪崩式に人類が経験してくってのはファミコンが出てスーパーマリオやテトリスに人類が丸ごとはまるとか、そういうレベルのブツなわけですが、それをして「人生にとって最も衝撃の出来事」と見切って全コミットした男が巷で噂、奇しくも旧友あるGOROman先生。
Oculusが出た2年前、日本で1早く入手してVR空間の開発をしたってTweetを見た瞬間に見せてもらいに行って、そのまま朝まで飲み交わして、彼の「次はこれだと稲妻に打たれたように確信した」という話を聞いて、そのスタミナと嗅覚に「どんだけ野生のままなんだよ」と思ったんですが、その野生の進撃ぶりは2年間順調に発達しつづけ、とうとうFacebookにジョインまでして実際にOculusと日本のVRを牽引するまでに。
「これは人生最大の衝撃」と言い切ったあの日こそ、彼の才能の根源であり、その成果の山を津波のように魅せられたのは言葉に尽くせない感動があります。
特にこのブツはこれからも多くの議論、物議が醸されるとも思いますが、そこに対して「これはとても大事なものだ、人生で一番大事だ」と天命を見極めたものが切り開いてくれるが故に、こんなに早く家庭に届くんだと思いました。
自分も頑張ろうと思いましたが、同時に、あんな廃人養成ギプスが間もなく世に出ると思うと戦慄ですね。