価格競争か〜
なんとなく言いたいことを言ってみる話。
iPhoneのアプリは安い、ゲームなんて115円がざら。今まで6800円とかで売ってたものを115円で売ってる。もちろん内容の差はあるけど。
売る側では「そんなんでやってられっかー!」って声を上げる人もいる。まぁ、それもそうですよね(^^;
まーでも、「デジタルコンテンツはどうせダウンロードに集結しちゃう」とみんな思ってるところもあるので、狭き道で競争が激しくても、押し合いへし合いのバトルに挑む。
果てしてゲーム業界の明日は?みたいな話も商売柄、知人とよく交わしますが、常に思うのは、やっぱし1960年、70年のハリウッド映画業界の大再編の波のこと。
この話はしょっちゅーしてるので、またかよってところもありますが、簡単に言えばテレビの普及前「映像を見たければ劇場に行くしかない。ニュースだろうかドラマだろうが、映像は劇場が独占していた」ので、映画館は世界の町という町にごろごろあった。映画会社もどんどん人を増やして偉いペースで大作を量産。まさに映画は時代の華!
↑の時代はテレビが始まってから「ただで家で見れるのに劇場なんか行って、3時間も座ってられないって(当時の映画は大作嗜好で長いのおおい)」ってことで、映画会社はばんばん潰れて、効率化も進んで、映画製作会社と配給会社の分離も進んで、制作会社は劇場映画、テレビ映画、テレビ用ドキュメンタリーなど幅広くやるようになって、コンテンツを効率よく世界配信できるようにローカライズの手順や、宣伝のツアーなどもどんどん進歩して、1970年から30年くらいかけて今の形に再興してきた、とか。
テレビはテレビで、「ただで配信するのに映画並のことやってられっかー!」ってところから、再放送や海外へのコンテンツ輸出やDVD化とかタイアップとかいろいろ進んで予算も増えてクオリティも上がってって、これまた偉い勢いでクオリティが高まってきてる、っと。
映画とテレビは40年くらい前に「家でただで面白いテレビショー見れるのに、わざわざ出かけて映画みないっすよ」というショックの中で↑の用に盛り上がってきたわけで。
そんわけで「どこでも好きなもんを無料か安価でダウンロード出来るのに、わざわざ高いもん店いって買わないっすよ」という今、先人も知恵を絞って生存の道を造ったように、自分も考えないとなぁ、という話をしてみたくなったのでした。
価格競争の激化に声があがるのはしょうがないと思いますが、実際問題、選択肢はとても充実していて、なんつっても世界へ好きな時に好きなだけコンテンツ配信できるとか、課金システムまで使えるとか、バージョンアップ自動で出来るとか、ユーザーの声がばんばん集計できるとか、システムとしては最終兵器状態にあるので、たぶん上手いことやってくる人はいくらでもいるんだろうから自分も頑張らないとなーと、いつも頑張るって言ってるだけですが、実際いろいろ企んでるわけですよ。
映画業界の40年前のショックに比べれば全然マシな気がして、多少のつらさは忘れられるので、たまに思い出して書く話でした。