2回のミーティングで完成させたゲーム(iYamato)

iYamatoメイキングブログ・第一回目(何回あるの?)

「2回ミーティングすればゲームは完成する」、そんなことを言える日が来るとは。。。


正直に言えば、完成したときは「この完成度でこの短期間・少人数!」と自慢気に思ったものなのですが、目下のところ次期バージョンに向けていろいろと反省点を吟味していて、「ああ、あのときこうしてれば・・・」ということが山ほどあるので自慢する気もすっかり消失してるのですが(^^;、グラフィック担当の本間氏も「こうした事例はゲーム業界の現場を活気づけるニュースになると思う」と参加した時に言ってくれて、とかくゲーム開発の現場は延期や重労働の重圧が続くので、スカっと一発、短期プロジェクトで上位に食い込んで、いつか「こんなやり方もあり!?」と言わしめるメイキング話をしよう!と思いつつ、前述の通りすっかり反省モードに入ってしまって忘れかけてました。


っと余談混じりでしたが、メイキング的に言うと、iYamatoは開発期間2週間を予定して立ち上げたプロジェクトで、他のプロジェクトを掛け持ちながらも約二名で結局一月強の時間がかかりました。


早い話、グラフィックの本間氏とその他全部の私、の二名。

それも本間氏とは初めてお会いして企画説明。

2回目にお会いする時にはほぼ完成状態で調整内容のミーティング。

そして完成。

メールのやりとりの始まった月末には完成の話が始まってるんだから面白い。


おまけに知り合ったきっかけはTwitter。本間氏がiNinjaなどで感想等をメッセージくれて、しばらくやりとりしてる中「今こんなのやってるんですが」とお見せしたのがこのムービー(ムービーなくなっちゃったので画像)

この段階では純度100%宮川製なんですが、この時は「弾幕で敵編隊と戦うシューティング」という構想段階で、思いついて速攻くみ上げて「うーん盛り上がりがいまいちだなぁ(まだ大和に行き着いてない)」というところでした。

ちなみにこの段階ではグラフィック等はいろんなところから引っ張ってきた状態(ちなみに銃座とガンナーは自分を写真でとったもの)だけどiPhone上でちゃんと遊べて、いろんな作り置きのライブラリ等を組み合わせて、着手から数時間で形が見えてくるほどiPhoneは環境が充実してて楽しいです。

超短期・少人数プロジェクトとして、発注段階で既にほぼ全ての要素は入れてしまいグラフィック作成の試行錯誤(サイズ等の調整とかパターン数とか)を極力減らすようにしています。

っと、必要素材も全てはっきりしている上で、Twitterで知り合った本間氏に「こんなもんなんですが、ご参加いかがですか?」と持ちかけたところ、本間氏も「いいんじゃないですか?!」という感じでスタート、だがしかし。。。

初めてお会いしたミーティングの後、ゲームを何度もやってるとなんか盛り上がりにかけるなぁ。。。と思う中、大和の画像を貼って見たら、なんかもうピッタシ・カンカン

初対面で賛同してくれたばかりの本間氏にいきなりの路線変更を打診し(すいませんでした)、最大の大ネタの大和を打ち合わせ無しで後付け発注という大転舵をそうそうにキメたのでした。

本間氏の対応は熱く、そもそも限られた時間(ぶっちゃけ土日と深夜)でのメールとTwitterでのやりとりが主なので、スマッシュをスマッシュで返すようなテニスのラリーのようなやりとりで短時間でざっくざくに物事を進めて行ったのですが、とかく「緩い時間」に陥りがちな開発という仕事において、あ!っという間に物事が具現化していくのは快感そのもの。

そうして発注させていただいた素材が上がり、いっきにガシガシ!っとくみ上げて2回目にお会いする時には全要素稼働、ほぼお疲れ様でした!的なスピードのプロジェクトなのですが、実際のところ、その後リジェクトがあったり、WWDCに出張があったり、発売までの間が空いてしまったけど、このスピード感でモノが出来ていく、ザクザク出来て、ガシュガシュ鋭く磨きをかけて、特に今回はいろんな人(手渡しで50人以上)に遊んでもらって、プレイに曇りがあるようならその場でMacBookを持ち出して即磨き直し、ビルドし直しという、今までの私の常識からもとことんはみ出して磨きまくりました。


↑みたいなのは常識外れかも知れないけど、手持ちの範囲で出来るんだからしょうがない。WWDCに行ったこともあって、そんな調子でバリバリやってる人は世の中たくさんいるので、そんな人に自分もなろうと思ってやってみたら違和感より快感のが勝るというのが今回の感想です。


ユーザー様からお言葉も多くいただき、反省もしきりの中のメイキング話は恐縮ですが、このゲームの方向性、プロジェクトの方向性

熱い激戦を短時間で美しく表現
世界中の人が買いやすい最低価格で出すための超短期プロジェクト

はこんな感じで始め、今はまた、AppStoreでいただくレビューなどの反響の風を受け(AppStoreでのレビュー投稿、お待ちしております)、次の目的地を模索中です。(平行して他プロジェクトもゾクゾク進行中)

今後も楽しんでもらえるネタを用意してますので、引き続きよろしくお願いします!