【日刊レビュー】「瞬間加速装置」ランサー・エボリューションV
初めて買った愛車「ランサー・エボリューションV」の思い出は尽きないですが、その超絶なかっこよさは世界中の愛好家の心を鷲掴み。まさに一世を風靡した名車でした。
何と言ってもいろんな映画に採用されまくり、ワイルドスピードはもちろん、TAXIシリーズでも何度も出てくる日本を代表するスーパーカー。
マニュアル車ならでは+ハイパワー4WDの圧倒的なパワー感は雪山で特に絶大で、蔵王や安比などの、行くには結構な覚悟を要する秘境にも喜んで行くガッツをくれます。
っていうか道中で事故ってヒックリ返ってくる車多すぎてビビりました>蔵王も安比も
いろいろポンコツになってきて泣く泣く手放しましたが、業者に査定出したらまさに飛ぶように売れていった人気車。道楽できる身分なら保有し続けたかったなぁ。
山ほど友達乗せて日本中走り回って青春丸出しだったと写真見てブワッとくる思いが溢れますが、頭痛いのは燃費。それでもあん時のハイオク安かった(今のレギュラーくらい)から、少しはマシかぁ。なんでも割り勘でしたし、割り勘できる友達ばっかと移動してましたしね。
体重しぼれたらまたスポーツカー乗りたいものです。
【日刊レビュー】脳の仕組みにベストマッチ・マインドマップ
マインドマップ、聞いたことがあったら、ぜひ、解説本とか買わないで、サクッとこれをDLして、なんだかわかんないかもだけど、見よう見た目でやってみてください。
「あー、本読んでる暇あったら、とにかく実践しときゃよかったー」と思う手法の一つでしたが、本を読んで一つだけ「なるほど!!!」と思ったのが、脳の記憶の仕組み。
記憶をするということは、脳の中のニューロンとかシナプスが結合してまとまった情報として脳に残る、というのは誰でもイメージがあると思うのですが、「あ!!そうか!!」というのは、まさに脳みその中身のこと。
つまり、豆腐みたいな脳みそにニューロンだのシナプスが詰まってるわけですが、彼らは3次元の中に浮かんでるので、人間が通常勉強する、いわゆる横に並んだ文字、文章とかを3次元の中に入れるのって実は苦手。例えば豆腐の箱の中にこのブログの文章全部詰めようとしたら、結構難儀ですよね?
だったら、短い文章や単語を関連性の高いまとまりとして書いてみたら、脳的に入れやすい。
なんかモヤモヤした方向性から、どんなことしたいか、一気に書き出して俯瞰してみると「あ、それって、こーいうことじゃん」って発想をまとめたりが人気の手法です。
っていうか、「思いつくまでがお仕事です」な仕事をしてると、頭真っ白で画面も真っ白でいじめられっ子が食べられない給食をにらめっこして放課後になるような気分で終業時間を迎えるのもざらだったりしますが、そんな中で「そもそも人間の脳みそがずらずらと文書を書くのが得意にはできてねーんだよ」という衝撃の事実を知った今、とりま、「こんなんだったらいいな」という単語だけつらつらこうした手法でメモっといて、ある日、俯瞰で見たら「あ!!そういうことか!!」って気づくことがあるのは、とてつもなく救いになるもの。
っていうか、今もそれやってる途中。
願わくば、締め切りを超えても真っ白な仕事の言い訳を聞く日が来るより、こうした手法が浸透して、白き悪魔の言い訳を聞く機会が減るように願います。
【日刊レビュー】シルクドゥソレイユ・KA
シルクドゥソレイユ、名前は聞いたことあっても、その実態がいかほどのものかさっぱりわかってなかった+とにかく世界1と評されるアクロバットショーとのこと。
知れば知るほどそのド級スケールは想像の外。
そもそも、シルクドゥソレイユは一箇所じゃなくて世界中にフランチャイズされてる吉本興業みたいなもの。
吉本が各地にルミネみたいなシアターを持ってるように、ラスベガス中のカジノホテルが「うちに入ってるシルクが一番さ!!」と言わんばかりの馬鹿でかいシアターを各自で持ち、それぞれ別の世界観の講演をしてるという。いつの間にか「どんだけ凄いシルクを演ってるか勝負」の街になってたラスベガス。カジノで勝負じゃなかったんすか??
そのド級スケールのナンバーワンとも言えるのがこの「KA」。カーと読むらしい。
シアターの建設費なんと200億。なにそれ、六本木ヒルズとか買えるの?
山賊vs山賊の戦争を本当に100人くらいでやってくれるって世界観なのかシアター前から大木の展望台に潜む山賊さまがかっこいい。
シアター内も公演後は撮影OKらしかったので1枚だけ。劇場を囲むのはガチの山賊の砦+実際に山賊でひしめき合い弓矢が飛び交ったり空中戦やったり。
そこまでは「なんつっても200億ですもんねぇ」という範疇でしたが、問題は舞台装置。
スーパーファミコン世代の人が口を揃えて「モード7」と呼ぶその舞台は、一部がせり上がるとかそんなケチなもんじゃなく、全面がぐるぐる回る上、あまつさえ完全に90度にそびえ立ってその上で見下ろし視点で戦ってたり、その上にプロジェクションマップでばんばんエフェクトが差し込まれたり、うかつに見たら「ええ?!?!どうなってんの?!?!」と軽くパニック物。
役者の体術が凄いとかそんな次元を遥かに超えた舞台全体のダイナミックな演出はワンピースで言うところの白ひげがグラグラの実の力で島ひっくり返すようなめちゃくちゃなインパクトでした。
その他、ガチで飛空挺スケールの船に山賊何十人も詰め込んで戦うとか、おまけに飛空挺ガンガン飛んでっちゃうわ。
お金で夢の世界を作るって鬼が出るか蛇が出るかわからない業の深い商売ですが、とてつもない発想と積み上げと稽古の織りなすスーパーアクロバットショーとして本当にとんでもないもの見せてもらったと感服。
かみさんが「お母さんに見せてあげたい」と言ってたのが印象的でした。
双璧をなすシルクドゥソレイユのショー、「O」についてもいつか書きたいと思います。
【日刊レビュー】未来のプログラミング技術・UniRx
【日刊レビュー】志向の広末の一本・鍵泥棒のメソッド
Netflixに「鍵泥棒のメソッド」が出てたので喜んで再鑑賞!
あらすじ
売れない貧乏役者の桜井武史は銭湯で、石鹸でツルッと滑って頭を強打して意識を失った山崎信一郎の脱衣場のロッカーの鍵を拾う。脱衣場で居合わせ、彼のロッカーを開けた桜井は、山崎の羽振りの良さを見て、山崎の全ての鍵と自分の全ての鍵とをすり替える。
ドラマ「半沢直樹」の共演と成功が轟く堺雅人と香川照之の名コンビの顔芸の応酬をコメディで見れるのも至福ですし、その顔芸にノーリアクションで応戦する広末が素晴らしいコントラストになっている、っていうかBBA広末として志向の一品。冒頭から3分は何度見てもイイ。
話も伏線もその回収も気持ちイイんですが、終始繰り出される必殺の顔芸にがっつり心掴まれて安心して楽しめる娯楽作っぷりが本当気持ちいい映画だと思います。
香川照之が記憶喪失で天涯孤独になるくだりも、堺雅人がそんな記憶喪失の香川照之の財布を盗んで罪の意識をバリバリ破ってうまいもん食ったり買ったりしながら人として転落し続けるなど半沢直樹を見た人なら、その役所のギャップもまたよしかと。
とりま、Netflixなど無料で観れる状況なら、冒頭3分の広末見てみましょう!
【日刊レビュー】「戦国時代のマッドマックス」シグルイ
ライフタイムベスト侍漫画
絵を見ると「気持ち悪い」から入ってしまうかもですが、これほど緊迫を込めた一コマ一コマの積み重ねの作品は世に二つとないのではと思います。
シグルイ 全15巻 完結セット (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 山口貴由
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 3回
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武芸至上主義の時代から少し後、それでも一芸に生きる者の圧倒的権力感と残酷な傍若無人さを根底とする世界観から起きる事件の数々や描写にただただ圧倒されます。
話の軸は若き剣士二人の因縁から決着までですが、最初から最後まで、通常に想像する剣士の戦いが一コマも出ない秘剣の連続に「なんなんだそれは?!?」と引き込まれっぱなしでした。
まさに命懸けの戦いならでは裏の裏をかくような戦いも魅力ですが、マッドマックスばりの狂人達の存在もまた魅力的。武芸至上主義の頂点とも言える、道場当主・岩本虎眼の狂気と残酷はどの作品の追随を許さぬイカれっぷりでたまりません。
あと50回は読み返したい傑作中の傑作でした。
【日刊レビュー】ばくおん!!
けいおん!のパロディ同人漫画か?って感じですが、バイク乗りなら一巻読めばイチコロのがっつり脳髄まで逝ってるバイクキチの女子高生達の微笑ましい日常系漫画。
麻雀漫画・咲も、女子高生のフリをした中身は男塾ばりの雀士の闘牌漫画ですが、これもそんな感じ。
やってることはXXだけど女子高生の日常で表現するって革命的な発明かと。
ってわけで「ばくおん!!」もその名に恥じぬキチガイキャラの連打で飽きることなく話が進んでくれて気持ちいいです。出てくる名所も走り屋ならわかる道が多いのも楽しい。
バイク業界の縮小云々の話もありますが、そんな時代に女子高生達が「ぶっ込みの拓」ばりに額を打ち合って激論を交わすファンタジー漫画に心温まりました。