Googleの成功に学ぶこと

Googleの行いは私の人生観に多大なる影響を与えています。
特に私の心を鷲掴みなのは、社会のしがらみを笑い飛ばし、本質を射貫く数々のエピソードです。

社会のしがらみを笑い飛ばすというのも語弊があるものですが、、こちらの本

Google誕生 ?ガレージで生まれたサーチ・モンスター

Google誕生 ?ガレージで生まれたサーチ・モンスター

で紹介される彼らの行いの数々はそれまでの社会常識に捕らわれず、「なんでそんな常識に捕らわれなければならないの?」とばかりにスパっと本質を射貫き、他を圧倒する成功をつかんでゆく様は実に痛快です。

併せて読みたい(Amazonか!)こちらの本で紹介される「他を圧倒してきた」技術の説明を読むと、グーグル誕生で語られるいきさつと、成功に導く決めてとなる技術の「本質」部分がよくわかります。

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

この二つの本、その全てが面白かったのですが、もっとも感嘆するのは検索エンジンの誕生から創業までのいきさつです。
そのいきさつと技術的内容を二つの本を併せて簡単に紹介するとこんな筋書きです。

12,3年ほど前、創業者である二人の学生(サーゲイ・ブリン氏とラリー・ページ氏)はスタンフォード大学の研究室で、インターネットの可能性について日々語り合っていた。
当時の検索エンジンは「便利」とは言い難く、「スタンフォード大学」とタイプして大学のURLがトップページにでないほど検索エンジンのクオリティは低く、検索は非常に手間のかかる作業だった。
その苛立ちもあり、人気の情報ほど検索のトップに出現する「ページ・ランク」システムを考案するが、ページ・ランクを実現するには世界中のWebサイトをダウンロードし、比較して順位付けをしなければならず、それは「誰もが無謀」と言うほど大変なものだと思われていた。
サーゲイ氏は「1週間あれば出来ると思う」と言って始めたところ、結果的に2週間で世界の全てのWebページをダウンロードしてかき集めた。当時は全てのWebページ(テキスト部分だけで)をダウンロードしても140GBで、それでも8台のPCをかき集めて分散して行った。
その結果、作ってみた検索エンジンは圧倒的に優秀で、その検索エンジンのURLは大学関係者や知人に口コミで広まり活用された。
あまりに圧倒的な技術だったので、この技術を企業に売却しようと考えたが、当時の風潮では「検索は主流ビジネスにはならない」と相手にされず、そのまま廃れさせるか、学業を辞めて自分で起業してしまうかの選択の岐路になった。
「PCをもっと買わないとどうにもならない」ほどにユーザーも増えながらも、どうにもお金がない、という時に、10万ドルの投資を得る目処がついた。その投資家は契約書もなにも作らず、二人に会ったその日その場所で10万ドルの小切手を渡した。
「圧倒的なクオリティ」の検索エンジンを持った企業、Googleは創業され、PCは追加購入され、検索という行為が確固たる認知を得た。
最強の検索エンジンに使われているPCは、最初に大学でかき集めたPCと同じく、高価な一流メーカー品ではなく、手頃な価格のPCを大量に買い集めて分散化する姿勢で、今では数十万台を世界各所に分散して設置しており、その消費電力は原子力発電所の1/3に達するほど。少しでも消費電力を減らすためにPCは購入したあとに手作業で無用な部品を引っぺがすそうです。

さらにその後、検索+広告のビジネスモデルで世界有数の金持ち企業にまでなるのですが、ここまでのいきさつでも、彼らが選択の岐路にたったときに、「理屈では出来るけど、でもさぁ」というしがらみや既成概念に捕らわれることなく、目的を達するための本質へ集中してきたことがよくわかります。

また、Googleはインタビューで「Microsoftはライバルではない(挑発的な意味で)」と言ったり、Microsoftは「Googleの検索技術に追いつくにはまだ数年を要するのは事実だ」という過激な記事で賑わせる因縁の関係(因縁エピソードがたくさんあってこれまた面白い)ですが、検索エンジンGoogleを開発するために彼らがこもった、スタンフォードの研究室は「ゲイツ360号室」という名前、つまりビル・ゲイツ氏の寄付金で作られた施設であり、その部屋でGoogleが作られたというのも、北斗の拳のような奇妙なドラマで素敵です。

そしてまた、Googleは爆発的な急成長と株価の高騰から億万長者社員が多く誕生し、皮肉にも金持ちになった社員は自然と辞めて独立し、新たにGoogleを脅かすネットビジネスを始めるという、人間的に面白い因果関係が今なお続いているのも、はたから見るとロマン一杯ですよね。

そんなわけでGoogleは生み出した「コロンブスの卵」的なエピソードの数々から
×「Googleは巨大だからなんでも出来る」
○「Googleは本質を射貫くから素晴らしいことが出来た」
という事実は、Googleじゃない人にもいい励ましを与えてくれたと思います。

この2冊を読むと、いい意味で物わかりの悪い大人になるかも知れません(笑)

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