これはもはやソーシャルゲームだ!と唸らされる温泉街を発見

スタジオ設立以来、すっかりブログ更新途絶えてしまいましたが(WWDCの記事をAppBankに書いて以来!!)ブログ書いてる暇があったらやってくれな仕事が山盛りになりガチですっかりご無沙汰です。

特に最近は結構な山場だったんだけど、今週はiPhone5が発売だったり、合わせてさらに修羅場が見えてたので、割り切ってオフで温泉に出かけました。

最近はなぜか草津にはまってて、取りあえずいってどっかに泊まって、翌日はどっか適当によって帰るってプランだったんですが、今回回った志賀高原渋温泉というコースが心の琴線に触れまくりで、三連休だったこともあり、一泊延長して渋温泉に宿泊。

っというか、この渋温泉、宿泊せざるを得ない理由がてんこ盛りで、結論から言うと「特にタメになる話があるわけでもない」オチにはなりますが、とにもかくも体験したことは大感服。1300年前に確立されたという天然のF2P(フリートゥープレイ)とソーシャル性に最近のソシャゲの本質を感じた思いでした。

どんな点がソーシャル的だったかと言うと



#プレイヤー(観光客)は浴衣・下駄着用 人気MMOを彷彿させるくらい、沢山のプレイヤーが歩いている

最初は全く泊まる気も無かったひなびた温泉街でしたが、車で温泉街を一周見ると「ちょっと寄ってみるか」という気にさせてくれるのが、”石畳”と”下駄”が奏でるカランコロンの音が絶えずサラウンドで聞こえてくる点と、なによりもプレイヤー(観光客)の数です。

ネトゲで一番大事なのは、その賑わいですしね。

ゆくゆく気づくのですが、渋温泉はふらっと立ち寄った人にこれらの要素が数秒で染み渡ってく工夫がテンコ森の恐るべき温泉街だったのです。




#温泉街の浴場はフリー、宿の浴場(シングルプレイ)はおまけ

温泉街入り口で人を吸い寄せる無料浴場の看板と、近寄ると分かる「宿を取った人に限る」の課金コンボですが、要は温泉街に九つもある浴場がどこかの宿を取るだけで無料で楽しめる、というコンセプトなのですが、とにもかくもこのコンセプトが憎い。最近、GREEDeNAにコンサル受けたのではと思って聞いてみると1300年前からそうだったというから侮れない。

普通、温泉の宿と言えば、「ウチの温泉では〜〜」な売り文句があちこち書いてあるもんですが、それがこの温泉街の宿にはなく、さっくり「檜風呂、100%源泉掛け流し」の文句だけ。

観光客は温泉街を散歩しながら、それぞれにいろいろな設定が楽しめる外湯(宿をとった人だけが入れる温泉街のあちこちにある無料浴場)を巡るわけですが、要するにこの温泉街に来た人は片っ端からあちこちでカランコロンと下駄の音をさせてるので「この温泉街はすげぇ賑わいだ」と音で感じざるを得なくなります。

おまけに「渋温泉は熱いお湯が売り!」とのことで、どの浴場に入っても喉はからから、そして目の前に待ちかまえる土産物屋にペットボトルを求めて入らざるを得なくなるのですが、これがホントに旨く機能している。

驚いたのが営業時間で、なんと朝7時半から夜は9時半までやってるという。これは外湯が空いてる時間にぴったり符合してるので、つまりはそういうこと(喉渇いた客がどこすこ入るということ)なのか!!と納得。

おまけに卓球が出来るテナントがまた無料、しかもガラス張りのドアで中で卓球に興じるグループが見える。これらの相乗効果にソーシャル型温泉の旨さをしみじみと感じさせられます。



#マルチプレイ(浴場の大きさ)は4人が適正人数、1プレイ、1分から5分

そして、渋温泉最大の脅威が各浴場の大きさと温度。

ぶっちゃけ狭い。しかし、狭いからこそ、挨拶をせざるを得なく、さらには9つもある浴場なので、どこから回ったかの情報交換が自ずと生まれる。

おまけにとにかく温度が熱いので「1〜4分くらい入れば十分です」という但し書きがなくても、必然5分で出てしまう短時間プレイ。

短時間で出て、またお土産屋に入る、っと。この温泉街のバランスは本当に旨いと唸りながらビールを飲むしかない。




キラーコンテンツ(地獄谷)がパない

地獄谷ってところがキラーコンテンツなんですが、ここに「世界で唯一、猿用の温泉がある」って猿満載の観光名所があるんですが、女性専用車両を見て「こんなに女の人が詰め込まれてるの初めて見た!」と同じくらいの勢いで、猿いっぱいの集落に入れるのにびっくり。

これがまた、かなり人里離れた秘境に隠してあるのがまた憎い



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などなど、16時にふらっと立ち寄ったにしては十分すぎるほどいろいろ感服。いろいろ風呂入ってぐっすり眠って昼に帰ってきました。

日頃、時間に追われた生活してるとひなびたところで、いろんな時間の流れ方があるんだなぁといろいろと感じさせられるのはイイ気分転換。酒も旨かったし。

そんな訳でまたがんばってこー