【日刊レビュー】最大規模の基本無料・サーカスサーカスホテル

ラスベガスカジノ巡り戦記サーカスサーカスホテル編

無料でサーカスが楽しめるカジノ・サーカスサーカスホテル、百聞は一見に如かず実際に訪れてみると、まさに無料ビジネスの鑑のような、訪れた人皆ハッピーという素晴らしいコンテンツを東京ドーム3個分くらいの敷地にぎっしり敷き詰めた夢の国(無料)

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入ればいきなり看板にある通りの「ワールド・トップクラス・サーカスエンタテイメント」が炸裂。まさに無料。

サーカスの花形、空中ブランコもバッチリ無料だし、次から次へと出てくる奇人変人アクロバットは本当に凄い!!

かつ「これは商売上手!!しかも、お客も喜んでる!!」と思えたのが、各演目は確かにトップクラスながら、それぞれ長くても10分。しかも終わると1時間のインターバル(休憩とも言える)

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待ってる間暇じゃねーかと心配は全く無用、サーカス見てる脇にぎっしりある縁日ゲームの数々。むしろサーカス見てるそばから子供達はそわそわしてる。

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 「でも、ラスベガスで縁日ゲームってお高いんでしょう?」と思うなかれ、なんと、どのゲームも2ドル均一。

アメリカらしく、シーソーぶっ叩いてチキン飛ばして鍋に入ったら景品のぬいぐるみもらえるとか、競馬で勝ったらぬいぐるみもらえるとか、何やってもぬいぐるみもらえる。

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どれやっても安いのでバカバカ遊ぶし、ぬいぐるみもしこたまもらえるし、しかも山のようにもらったぬいぐるみは何と!上位のぬいぐるみに交換までしてもらえるのだ!!なにその進化合成?!

そんな屋台ゲームめぐりをしてる間に次のサーカスがじゃんじゃかと楽しい音楽とともに始まる。

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流れをおさらいすると

  1. 入場すると、即無料サーカスに関心
  2. 演目の合間は周りの縁日ゲームを楽しむ
  3. そしたらまた無料サーカスが始まってステージに人が集まる

この1ループを経験させられると、必然、お父さん的には「小遣い1000円も上げときゃこどもは1日遊んでられるな、俺はルーレットでも行ってくるか」とがっちり覚醒するという寸法。

おまけに、縁日ゲームで喜ばないレベルになった中学生クラスには、なんと、東京ドームくらいのサイズの遊園地がすぐ隣にくっついてる。なんなんすかそのスケール。

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こちらも3千円弱の1日券買ってあげれば子供と親の分離は完全に完成する驚異のドーム。ジェットコースターはおろかフリーフォールまで室内というアメリカンサイズ。

そんなこんなで、無料縛りでも楽しめるし、200円くらい遊んでみるかという緩い動線から3千円の1日券買って遊園地まで楽しめるという、無料コンテンツ〜有料コンテンツのグラデーションが素晴らしい。

しかもここはラスベガス、気前が良くなったら金が消えてく鉄火場に囲まれてるので、子供の喜ぶ顔を見てネジが緩んだらどんだけギャンブルで炎上するかわからない修羅の国。ギャンブルに負けて帰りたくても子供は1日券をしゃぶり尽くすまで帰らないぜとスイッチが入る、過酷なまでに良心的なサービス。

商売柄、無料コンテンツの仕組みは日々いろいろ勉強するものの+どんどん市場に増えてきますが、仕組みだけそれっぽくしてあってもその実まるでダメって現象が多々あるもので、その答えの代表とも言えるのがこのカジノ。

「まず楽しんでもらう、幸せになってもらう」がホテルの入り口から徹底され、無料で幸せ(サーカスステージ)を見てる奥に、さらに幸せなぬいぐるみとか遊園地とか奥へと続く視覚的な動線は、ちっこい画面に集中しがちなソシャゲとは比較にならないほどの体現だと痛感します。

無料〜有料のサービスの繋がり、楽しむバトンが繋がらないと全部だめ、などの商売的感想で締めるのもなんですが、一つの回答として無料サービスに従事する方にはオススメの旅行先です(私は一週間9万の格安チケットで行ってきました!)