土日で一本ゲームを作ってきた
48時間戦えますか?なイベント、GlobalGameJamというものに行ってきました。
要は土日で一本ゲームを作ろう、を世界同時にやろう!と、ゲーム業界でも屈指の酔狂(?)なイベントであり、私は今回が初めての参加でした。
参加者は自分の地域の会場にいって、そこで適当に割り当てられたメンツで二日で一本ゲームを作るという、まさに業界のアイアンマントライアスロンデッドコースター的イベントであります。
その日は朝からミーティング詰めで夜には銀座AppleStoreで大発表(っていうかそれを先に書けよという感じでもありますね。内容はこちらでもご紹介いただきました)をしてその後懇親会に出て、そのあと会場いって夜の12時にチームができて午前1時に企画ができて、即実装開始というアジャイルってレベルじゃねぇぞの48時間が始まります。
そして作ったゲームがこちら
「今の若い人は最新GPUを買わない。だからどんどん駄目になってる」と都知事が言ってくれたらゲーム業界も変わったろうに、とは普段思わないですが、普段はiPhone向けゲームばかりでGPUパワー炸裂という系のゲーム全然作ってないなと思って、無駄にCPU/GPUを要求するシューティングを作ってみました。
マウス一個で適当に遊べるゲームにしたかったので、マウスの前後左右で自機の姿勢を制御、ボタンで自機の真下からスラスター(エンジン噴射)がでるので、そうすると自機は真上に行こうとする=前傾にすれば、前に進む、的への攻撃は、照準を敵に向ければ自動でショットが出るようにしときました。
ゲームの主目的として、世界の中心にあるタワーを目指して敵が攻撃してくるので、それを迎撃するという個人的には聞いたことも見たこともない、シューティング型タワーディフェンス。
また、イベントのお題として「へび」が提示されてたので、とってつけたように巨大ヘビを出しました。
しばらくすると世界のどこからタワーを目指すオームの群れならぬ大蛇がいるので、上空を飛びながら索敵するのがこのゲームの醍醐味なんでないかと思います。
見事迎撃に失敗するとタワーに突っ込まれて
辺り一面大爆発。シェーダーも大爆発。
そんな感じに「大ネタかまして体裁を繕う」野心もあったのですが、とにかく疲労いっぱいの中で初めて死ぬ前完成したという勢いで終わったのと、いっぱいいっぱいでせっかくの世界同時に各地でゲーム作ってる、の、リンク感をあまり味あわず、会場ないの酸んだ空気を満喫するにとどまったのはちょっと残念です。
ともあれ、「なぜ自分の会社・プロジェクトはこんなに意思決定が弱く、進行がだるいんだ!!」と思ったことがある人には日頃の鬱憤をはらすように、自己紹介の直後から企画、分担、実装、さらにはライバル達との対比やフィードバック。そうした状況を刻一刻と見極め舵取りをするリーダーの手腕などを体験できる希有な機会なので、こういった仕事に少なからずとも危機感をもったことがある方なら間違いなく一度は出るべきであると思うと同時に。
こんなこと毎年やってたら死んじゃうだろと思ったのと、日本だけ光栄なことに福島イベントが夏にあるので、他国の方々より2倍もこのイベントを楽しむことができるYO!と思ったのと。
この手の横一線に並んでの発表って他チームのでき・不出来をみて、もっとやっとけばよかったとかもっとセンスを磨かねばとかもっと勉強しよとかいろいろと得られていいよねと思うのと。
打ち上げが爆発的なことになりすぎててすげぇおもしろかったとか、いろんなことを感じた二日でございました。
そして、今、ゲームの仕事ってこんなおもしろくなってるし、おもしろがってる人がこんなに世界中にひしめきまくってるんだなぁということがもっと広く知られれば、もっともっといろんな才能が集まるだろうにとも思うので、そんな風に思いましたら弊社の開発者募集のページでも是非一度見てみていただければと思います。
そんなわけで、参加者の皆様、お疲れ様でした!!
PS:
そういえば、ほんとは16時から始まるところを遅刻して22時過ぎにいったので、実際は39時間しかなかったのか。。あと9時間あったらどんだけパワーアップできたことかと思う反面、肉体的にギブだろとも思います。