GT5のUIがとても残念
GT5、がっかりするところが目につくのですが、いろんな車が出てくるわくわく感が楽しみで、結構こつこつやってます。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: Video Game
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しかし、起動するたびにUIのヘボさに落胆。主な苦言は以下の三つなんですが、
- AIが頭悪すぎて車によってはまともにレースにならない(事故多発で走れない)
- ロード時間が世界最高峰(PC-88以来のテイスト)
- なにをやるにも1分以上、3工程以上のボタンを踏まされるUI
こんな苦言イイながらもやるのは、とにもかくも車への愛情、造詣の深さ。いやー、鉄の塊をここまで理解して愛して作ってルゲームなんて他にないっすよ。たまらん。
だがしかし、だからこそこのUIのヘボさと障壁の高さはムダ。ヘボくなくて障壁のないUIを作ってもっと多くのカーゲームファンを獲得して欲しいっすよ。
とかく、このUIのへボサは昨今の日本ゲーによくあるパターンの「ゲームやらない人が下手に凝ってしっちゃかめっちゃかにしちゃった」感じ。
「やる人の身になって考えてみてくださいよ」という苦言は現在大刷新中のFF14でもよくありますが、なぜこうまで「ただキレイだったら、触り心地なんざどうでもいい」的なUIが続いちゃったのか?(ゲームやらないからなんだろうと思う)
逆にiPhoneゲーとかはAppleの影響か、基本的にUIのレベルが凄い高い。まさに、触り心地がイイものが圧倒的に日本の据え置き機ゲームより多い、っていうか触って使うものだし。
でも、UIのいい、悪いって、そもそもなんなのか?ジョブスのようにデザイナに何年もリテイク出して発表会当日の朝6時まで描き直してようやく到達できるのか?
っていうか、UIって聞くとハードル高いですよね。
1ゲーマーとして望む「ここんとこ頼むぜ!!」と思うことって、そんなに大それたことなかったりします。むしろUIによくある誤解がそうした残念な結果を生んでるのは、と思ったり。
良い物作るのは大変ですが、逆に言えば最低限抑えるべき基本は少ないので、以下の事が最低限守られてるゲームを切に望みます。
UI=UE(ユーザーエクスペリエンス)
↑UE、ユーザーエクスペリエンス、とか、横文字で言うと分かりずらいかもですが、触り心地とでもいうべきでしょうか。それも曖昧でわかりずらいすよね。
実例的に言うと、
触り心地の悪いもの
- ボタンを押したら、なんのためのロードかわからないが10秒くらい固まった
- 「やりたいこと」に至るまでの経路(どのボタンを押せばいいか)わからない
- 間違って選択したので、元の状態に戻すのに戻るを押したらまた10秒固まった
- 画面全体が変わりすぎて、どういった遷移・経路だったか覚えられない
- アイコンだけで機能名がわからない。全体的にどんな機能があるか把握できない
まぁ、総じてGT5への印象っすね(^^;とにかくUIの迷宮。恐ろしや。
触り心地のいいもの
- やりたいことへの経路がわかりやすい、すぐたどり着ける(やりたいことが実行されるまでのウェイトがない)
- ロードなどのウェイトがやむを得ず生じる場合は、目にして楽しい情報を出す(BlackOpsとか神がかってる)
- そもそも、やりたいことを選択し出したら(マルチプレイとか)必要なデータは絞られるので一通り先読みしてロード待ちという画面を出さない
iPhoneアプリは触り心地が命でもあるので↑した要点を押さえてるものが多くて素敵。
メモリも多くないので、ロードできる情報もそんなにない、ということもありますが、アンチャ2やCoDなど、タイトル画面移行は完全ロードレス(に見える努力)はUI,UEとして神っすよ。っていうか、GT5は起動後にわざわざ「セーブ中は電源切らないで下さい」ダイアログが出て、OKを押してまたしばらくまってタイトルになる、ってシーケンスがはらわた煮えくりかえるほどウザく、ただでさえ長いロード時間を画面をずーっと見ながら待ってろといわんばかりの無駄な作業の強要には「やるほうの身になって考えてくれ」と言いたくもなります。っていうかUIで「これはいくらなんでも」という箇所ってホントに不満を買いますよね(^^;
しかし、アンチャやCoDなどの洋ゲーのUI,UEの素晴らしさ=テストプレイの練度&作り手のゲームの流れの理解=ゲームやらないとわからないこと、で、どうしてもゲーム離れしたおっさんが現場に多い、ちょっと古めの日本のゲーム会社の弱点との対比を思わせられます。
いずれにせよ、せっかく作ったゲームをUIの障壁でユーザーに理解されないなんてもったいないし、ビカビカにキレイなHDテクスチャのボタンより、UEとして快適なものこそがユーザーを掴むのではと思います。そしてそれこそ「欧米との技術競争に負けてる」とかいう話以前に大事だと思う。
アンチャ3やらKillZone3やら、そうしたUEがどんどん磨かれてて素敵!という話がユーザーの興味を引きつつある昨今。それにマルチプレイでユーザーを掴んで中古に流れないように対策をしてる実情等考えると、快適じゃないソフトほど興味が離れ、中古に流れ、危惧してるセールへの影響もあるわけですし、そうした危機を対策するにはしっかりゲームをテストして快適にしないとならぬのが、ここ5年くらいのトレンドなんでないかと(そのために頑張って皆マルチプレイをつけてるのではないかと)
っといろいろ言ってみたりしましたが、そんなことをぐるぐる思いながら、いつ終わるかわからないGT5のロードバーを見ながら毎晩やってる今日この頃でしたー(無論HDDにフルインストールして)