読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Appleに破壊される我が家(AppleTV編)

破壊されるというと聞こえが悪いですが、ビジネス用語で「破壊的なXX」という表現は最上級のほめ言葉のようで、かつてはHONDAがハーレーの市場を破壊したとかデジカメとプリンタが現像ビジネスを破壊したとか。

そんな調子で我が家にはAppleに破壊されたもののオンパレードで、先日はMacBookAirの登場で山の用にあったPC機材がすべてゴミの山にしか見えなくなって豪快に処分したのでしが、今回はAppleTVによってテレビの周りのものが次々とその座をおいやられる羽目になっていきました。

今回↑の小さな薄いまんじゅう(AppleTV)にはPS3様ご一行、Wiiご一行、ブルーレイ、DVD様ご一行がテレビ台の居住権を奪われてゆきました。

Wiiは単純にさっぱりやってないからって感じですが、PS3はテレビに繋がるHDMI端子の権利争いに破れ、居間から脱却してしまったのですが、なぜ、PS3がAppleTVに敗れてしまったのか(私的な中の話)。

そこには普遍的な市場原理が強く働いてるよなぁ、、と感慨深く思ってしまいました。

まぁ、なんせ、PS3っていったら例え5年も前のハードといってもAppleTVより遙かに高いハードスペックなわけで、かつ、AppleTVが出来るほとんどのことをより高いクオリティでこなせるわけです。

AppleTVがなんぼ突然革命的なビデオレンタルを始めた、といってもPS3もないわけじゃないわけで。

実際数時間使ってみたところ、「ああ、、、PS3のがココはいいんだよなぁ・・・」と思った点もいくつかあったのですが。

解像度のアップコンバートがないYO!

PS3で今時の大画面テレビでの動画視聴に慣れちゃうと、もうアプコンなしでブロックノイズ丸出しの動画を見るなんて超久々な感じ。失ってわかるアプコンの大切さよ。。

っつーか5.1チャンネルじゃねーし

5.1サラウンドシステム、なんか動画でコンテンツ見るのが当たり前になってからというもの「こんなもかさばるもん、今時みんな、欲しがるのかしら」と思ってしまうのですが、かつてのAVブームに乗じてというか据え置きのゲーム機やってるときはサラウンド対応のゲーム作ってるのに自分で持ってないわけにはいくめぇ、と揃えたもんですが。。

っつーか揃えた、というよりハマったというか、AV道っていえばハマるともっとも危険な道の一つで金はかかるは生活空間は機器にそって設計せねばならないは(スピーカーやら配線やら)いろいろ大変。
しかし一度足を踏み入れて、一通り揃えて憧れの映画のあれこれを見る感動は格別!ブルーレイになって音質画質ともより極まり、思わず表札にTHXとか書いとこうと思うくらいでございました。

っと、そこまで揃えた空間で、AppleTVでいざレンタル映画みてみたら、「ぬぉおお、5.1じゃねぇのか!!」とのけぞったのは言うまでもありません。




だがしかし、、、それらを壊してでも入れ替えたいAppleTV

なぜそこまで揃えたものをあっさり壊してAppleTVに入れ替えてしまったのか、、、「Apple信者だからっしょ」というくくりだけじゃなくて、もう、「AppleTVなんか絶対買いっしょ!!!!うっひょーーー!!!!」と言えるキラーフィーチャーにヤラれたからに他なりません。



決定的な理由

もう、結論であり、冒頭で言ってた「普遍的な市場原理」って話なんですが。。。

そう、どんだけ高価、高性能なマシンを持っていても入れ替えてしまう決定的な理由は「起動が速いほうがいい」、これにつきます。

もう考えられないんすよ、PS3の起動画面を見て、ディスクいれて、「ディスクの動画をみる」を選んで、配給会社のロゴ動画みて、付属の予告編見て、なかなか操作できないタイトルの豪華動画見て、再生選んで、音声を5.1、字幕を日本語に選んで。。。やっと起動したと思ったらとんでもないファンの騒音ですし。。。

もうね、好きなコンテンツを見るまでのストロークは多いは、ブルーレイだの高機能になるにロードも長い。

こんだけ敷居が高いと見る気も冷めるし、かみさんは操作を覚えようともしない。まぁAV道ってのはそんなもんでしょう、、と思うのですが。。

そもそもPS3だとかみさんに説明しようとしても、起動が遅いだけで聞いてるテンションが下がってるのがみえみえですし、こっちもだるい気がしちゃうんですが、AppleTVを始め、iOSデバイスは総じて、誰に説明するにしても一瞬で起動し、煩わしいステップもなく、たちまち教えたいこと(=みたいモノ)が見れるわけです。

一言で言うならば「使いたくなる衝動」がもっとも高い製品だけが手元に残るということ。それが「普遍的な市場原理」であり、昨今のApple製品を購入するたびに、部屋の模様替えまで引き起こす破壊的なインパクトです。


使いたくなる衝動がもっとも高い製品だけが手元に残る、普遍的な市場原理と破壊的なインパクト、その例でいえば、HONDAが誰もみたことない超お手軽で小さいバイク、カブの発売後、世界中のハーレーなどの大型バイクはどんどんシェアを失ってスクーター時代の幕開けになりましたし、デジカメも最初は画質的に既存カメラに劣ると言われながらもほぼ全てのフィルムカメラを置き換えてしまいました。

いずれの例も、登場時は「ハッ!そんな子供のおもちゃ使わないよ!」とスペック的に劣る点を指摘されながらも、普及の勢いが及ぼす進歩の早さもあり、あっという間に市場基盤を奪っていきました。

そうしたスペック的な意味、という意味ではAppleTVではビデオもオーディオもPS3に一歩も二歩も現時点では及んでないのですが、一年、二年のうちにそうした点は詰まってゆくと思いますし、スペックアップした新機種が出たとして、それらが八千円程度だとしたら、買い換えに躊躇することは丸でないと思います。


表面的なスペック戦争の終演

1990年台〜2000年台初頭までの二十年近く、毎年発表される新型CPU・GPUやボリュームアップするHDD、メモリに胸を熱くする時代が続いておりましたが、ある意味ここ5年くらいはそうした高いハードスペックが市場的な意味をなすことはほとんどなかったと思います。

むしろ長いロード時間や奇妙きてれつなセットアップで不必要に敷居だけがあがってる面もあり、「若者のXX離れ」という不毛な言葉の遠因ですらあったんじゃないかと思うのですが、ホント逆に言えば、「使いたくなる衝動」という面を全面的にカバーしたApple製品は「若者もおじさんも女性も吸い込んで毎日がスクリューパイルドライバー状態」なわけで、たぶん当のApple自信も「なんでこんな大事なことを皆カバーしないのかしら?ウチだけ独占みたいで悪いなぁ」と思ってるんじゃないかと心配になります。

しかし、「使いたくなる衝動」というのは数字だけでPRできるスペックではなくて、「ロードは何秒以上だと煩わしいのか」「UIの分割はどれくらいが最適か」「ボタンの大きさや省いていい情報、強調する情報はなにか」などなど、とてもアナログなものが織りなすもの。

いわゆる取捨選択の問題でもあるんですが、作り手の心でいうと、一端スペック競争の風潮に巻かれると、そういう心得が薄らいでいってしまうんですよね。。

そうした点がガラケーしかり、JRPGしかり、我が仕事としても反省する余地が多分にあるかなぁ、、、と、、AppleTVで音楽聞いてビール片手に思う次第でございました。


ともあれ、先が楽しみなAppleTV

いやまぁ、いろいろ↑言いましたが、物足りない点も多分にあるし、とくにAppleTVアプリが現れてくれないことには、iTunes以外で蓄えてるパソコン内のコンテンツの視聴がリビングで出来ないし、どうせGoogleTVの登場と同時にテレビでのアプリ戦争が始まりますしね。

まぁテレビアプリ戦争って話も相当面白いもんで、かつては「プレステが面白すぎるし高性能すぎるのでゲーセン行きません」みたいな話があったわけですが、GoogleTV、AppleTVアプリが面白くなりすぎると同じ図式で据え置きゲーム機がゲーセンのような衰退にやられる可能性もあるよなっていうかなるよなっていうか。

そんな夢のような話が目前すぎるけど、でもホントの目前的にはAppleTVでiTunesに登録してないパソコン内の動画がみたいっすよってところですね、そしてそれはいちいちAppleの超しっかりしたシステムじゃなくても、インディディベロッパにアプリ作らせてくれればそれでいいじゃないすか、と思うところではあります。

いずれにせよ、そんな日も突然クルのであろうと思います。一昨日、突然にコンテンツ鎖国が解かれて映画配信が始まったiTunesのように。

そして映画の売れ行きがよければテレビコンテンツもiTunesにクルのは確実でしょうしね。今、テレビが儲け話にのらないわけがないですし、そしたらコンテンツの津波だし、テレビアプリは始まるし、MacAppStoreは始まるしで、2010年台どんだけ面白いんだよって話ですなぁ。

そんな感じでリビングでAppleTVでiTunesの曲を聴いていっぱいやりながら超長編ブログを書く土曜の夜長でした。


ついでにお知らせ

11月29日(月)に↓のセミナーで講師出演予定です。

【セミナー】やれば出来る!ヒットiPhoneアプリ開発&リリーステクニック

まさに「やれば出来る!」だけど、意外と皆、こうしたところをやらないのでは、、というアプリ開発・リリースの急所をお話する予定です。というかこんな突っ込んだ話をする講演は私自身聴いたことがありませんし、こんなに話していいのかしらと思うしきりの内容です。

思い立てば誰の力を借りずとも個人で出来ることが山ほどあるし、そこからリーチできるあれこれってホント夢があるなぁと思うんですよね。
そんな夢追い人な商売してて↑のような講演までするのは恐縮なのですが、なにかしらしらがみを感じている人に聞いていただければ幸いと思ってます。かつての私もそうでしたし、そうしたものを断ち切っていろいろやってみて、失敗したり、感触をつかめたり、そうした要所をご参考になればと言う形に超まとめました。

ご都合つきましたら是非お越しくださいませ。


個人で出来ることが山ほどある、っていうか、よくこんだけ面白いもんがぼこぼこ出てきますよね。