iOS SDK Hacksなる本をいただきました

iOS SDK Hacks ―プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック

iOS SDK Hacks ―プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック

ぶっちゃけ相当前に本をいただいたのですが、目を通す機会がなかなかなくて、宣伝協力(ってぶっちゃけていいのか)出来てなくてすいません。

やっとざらっと目を通したのでそのレポートを書こうと思います。

なんつっても、こうした硬派丸出しでエッジ丸出しのiPhone本って世界でも珍しいんでないでしょうか?というのが第一印象。

例えるなら少々古いですがC++パワフルテクニックとか、そんな感じのノリでしょうか。

C++パワフルテクニック大全集 (Powerful technique)

C++パワフルテクニック大全集 (Powerful technique)

  • 作者: ジャンウォルター,マイケル・J.トブラー,アンドレイコソルコフ,ダニーカレフ,ポールスナイス,スコットロバーツ,Jan Walter,Scott Roberts,Michael J. Tobler,Andrei Kossoroukov,Danny Kalev,Paul Snaith,アクロバイト
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 単行本
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いわば通ならわきまえておくべき粋なHackの数々が、これまた粋なことに小さなサイズにまとまっているのがさらに泣かせてくれます。

実際のところ、iPhone系の技術本って超たくさん出ましたが、9割が入門書って気がしてるのと、さらにほとんどがUiKitを紹介するので、莫大な機能の氷山の一角的な話でちょっと消化不良かなって印象になる本が多い気がするのですが、そんな時に欲しくなるのは、もっと実践的で塩の効いた、ちょっとカジってワンレベル上の仕事ができるようになる本って感じでしょうか。

どちらにせよマニアックよりなので、マニアの方なら「Hackというならこれも押さえておけYO!」と思われることもあるかも知れませんが、95%のiPhone本がUIKitなどの最上位レイヤーから始まるのに対し、ELFなどのバイナリフォーマット紹介や逆アセンブラツールまで、実は普通にパスの通ったBINディレクトリにコマンドラインツールが入ってるよ、とか言われてみれば当然だけど恥ずかしながら見たことなかった数々には、「iPhoneって超楽ー」っと甘えて来た過去をちょっと省みるよい機会でありました。

こーいうツール群の存在を意識するだけでバイト単位で最適化されたカリカリの仕事もしたくなるってもんです。

そんなわけで、上級レイヤーの知識だけでどんどん一通りの仕事ができるようになってゆく現代に、その土台でかつ、色あせない下層レイヤーの話の数々を網羅して本を出される知人がいることは刺激になりました。おまけに献本までいただいてありがとうございました(ちょっとだけウチのことも紹介してくれてありがとうございました)

MacBookAirしかり、刺激が効いてるうちにいい仕事してきたいと思います。