読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日本酒に被せ見る日本のゲーム業界

暗い話が多い気がするので明るい話がしたい

最近、なんか連発で日本のゲーム業界の暗い話題が多いなぁ、っと思ったんだけど、なんか反発したくなったので日本酒を例えに「いや、こういうカタチで考えれば大丈夫じゃねーすか」なことを書きたくなったので書いて見ました。



まぁ、シリーズ物の新作が出れば尻すぼみ、海外業界の勢いと比べられた劣勢話だったり、失言をとりあげたゴシップも多かったり、メーカーからのプレスリリースベースのメディアじゃなくて、最近多いブログメディアでユーザーの意見をくみ入れたニュースではユーザーを失望させたゴシップばかりだなぁとは思うんですが。



ゴシップのやり玉に上がってるゲームのいくつかは、やってもないのにこーいうのはホント忍びないんですが動画でのゲーム紹介見るだけで「こりゃマジで末期」と思ったりするんですが、実際どのゲームのこととかを書きたいわけじゃないので、そこは濁すとしてもこんなの大々的に宣伝してたらユーザーの舌ぶっ壊れてかつての日本酒産業みたいになっちゃうよ、と思った次第でした。

日本酒の暗黒時代

いきさつは全然違いますが、ちょっと前まで日本酒は随分と品質の悪いモノ、というイメージが私にもありました。
初期の美味しんぼの定番のテーマ「歪みからキてるやばい日本像」にもネタに使われてましたし、今は日本酒の大ファンなのですが、その昔は「まずい」「飲んだ後気持ち悪い」「なぜこんなものを店に置いとくのか?」とまで思ったりもしました。



なんでまずかったり悪酔いしたりするかと言えば、山岡さんの言うとおり業務用アルコールだったりいろんな添加物をぶちまけまくって、おまけに品質の善し悪しじゃなく、国の指定した添加内容の基準と、高いライセンス料を国に納めることで特級酒、一級酒という「称号を金で買えた」のですが、大手は称号を買うためにどんどん業務用アルコールで米から作った酒を薄め利益率を追求。



称号を買うのを諦めたメーカーはアルコールで薄めず、逆に2級酒(一級ライセンスを買わないで販売出来る)で、より美味しいお酒を、「2級なんでしょ」と足下を見られた値段で安く販売することを余儀なくされた時代が続いてました。


そうして私がお酒を飲めるようになった20年くらい前は日本酒と言えば飲めば酷い頭痛に悩む混ぜモノの典型ではありました。


だがしかし!そんな暗黒時代はあるきっかけで徐々に崩れ、今では旨い地酒をおくことを自慢する居酒屋は日本中にひしめくようになりました。少なくとも現代で、かつて大量にアルコールの混ぜモノをして利益を上げてた大手の日本酒のマークを看板に掲げるところはほとんどないんじゃないでしょうか(カッパのマークとか見ないですよね)


こうした日本酒ブーム、というか、旨い酒が正当に評価され、国に特級の称号を売ってもらう、高いだけで高価な箱に入った混ぜモノのお酒はどんどん減っていった、、そのポイントは簡単な話、国が等級の称号を廃止したからに他なりません(実はそれが20年前)


また、等級の廃止と連動して、それまで等級を買わなかった真面目なメーカーのお酒を「満を持してお客さんに等級システムとか変な説明抜きに薦められる!」と全国の酒屋、飲み屋がどんどんお客さんに勧めるようになったし、実際ちゃんとしたメーカーのお酒は美味しいので、日本酒ファンもまたどんどん増えていった、という復活劇がこの10年でかなり進んだと思います。





ある日本酒の暗黒時代の乗り越え方

だがしかし、誠実に美味しいお酒を造ってても、日本酒業界自体の印象が悪ければ商売も滞り倒産もしてしまう。

そんな中「日本では変な制度のおかげでモノが売れないし、誤解も多い。ならば味の分かる土地で売ろう!」、と、そんな立派なメーカーもありました。


http://asahishuzo.ne.jp/

このお酒、獺祭(だっさい)は日本の暗黒時代、ニューヨークやパリのミシュラン星つきレストランへ、日本の安い二級酒としてではなく、高級なお酒として販売することに成功していました。

まさに飲めば分かる出来ですが、そのカリッカリに研ぎ澄まされた味は私も含め世界中の人が一発でビビる上物です。

っていうかニューヨークやパリの超超高級レストランでハリウッドセレブが「うほー!」って言うようなところ(行ったことないですが)で供されるようなモノ、ですが、日本では暗黒時代の名残か、高級品が1000円ちょっとで買えます。

調べたわけじゃないですが、ニューヨークで一杯4000円くらい取っててもおかしくないんじゃないかなーってモノが200円くらいで飲めると言えばいいでしょうか。ドイツじゃベンツが安く買えると思いますが、日本では海外の人がビビって手が出ない高級な日本酒がべらぼうに安く飲めるってわけです。

最近でも日本酒に対して偏見持ってる人ってどれくらいいるか分かりませんが、今ゲーム業界の先行きに不安を持ってるなら、一回地酒自慢のお店でお勧めの一杯を飲んでみることをお勧めします。こんな凄い酒が暗黒時代の後に生まれたのか!そして中では世界の高級酒にひけをとらない扱いを受けてることに、なにか得るものがあるのでは、と思います。


そして言いたかったこと


アルコール添加のきつい酒をメーカーのネームバリューや宣伝の勢いで売って飲まして酒嫌いを増やしてたかつての日本酒産業。しかし、制度の改革や、酒屋・飲み屋さんとの連携強化で確実にいい酒は残りファンに伝わるようになった。

昨今「これをゲームとして売るの?」ってニュースを見るに、上記の前者のような懸念を覚えずにいられないのと、
山岡さんも「文化の破壊だ」という形容をしてましたが、ゲーム嫌いな人を増やしたら、日本でまともな日本酒を造れなかった、売れなかった時代と同様、ゲーム業界も暗黒時代になっちゃうじゃーないですかって話です。

大手の日本酒メーカーの酒造りの関係者は、酒に含まれる成分が法律で規定されてる水準を最低限超えつつ、低コストで大量に作れることに注力し、そして飲まなかったんじゃないかと思います。

いわゆる地酒にはディレクター(杜氏という)がいて、味の善し悪しのため、神経の全てをその年収穫された米から一滴の酒になるまで厳しく責任監修するわけですが、前述の大手メーカーでの成分の基準値だけ見る仕事と、杜氏さんが精魂込めて酒造りをすることくらいの差が、昨今のゲーム業界にもあるんじゃないかと、最近のゲーム動画を見ててちょっと思いました。


そして20年前の日本酒の改革同様、ゲームを含めコンテンツビジネスはデジタル配信などの超改革の真っ最中。

いずれにせよ、地酒の杜氏のように隙のない姿勢で臨まざるを得ないのと、そうした姿勢が実った例がゲーム業界よりよほど暗黒だった業界から出ていることは励みになるなぁ、と思ったという話でした。

そして生意気言ってすいません


実際問題、ここまで思ったのは「っち、どいつもこいつもなってねぇぜ!!」って話じゃなくて、ぶっちゃけ連日世界中を賑わしてる、とある会社の一連のマジすか!ってゴシップ話の数々から日本の業界の不安とかあるよなーっていうゴシップネタを話す機会も多いので、しょっちゅう話すくらいなら一回書いてしまってあとは忘れようの術で書いてみた次第でした。


あと自分的に日本酒飲むとそうした経緯もあって勇気づけられるので、そんなことを言ってみたかった気分でした。
さぁ頑張ろう!