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改めてAppStore参入に思うこと

よく「AppStoreでやってけるもんなの?(売り上げ的に)」という質問を受けますが、もっといえば「AppStoreで儲かるのか!?」ということを言う人もいますが、終始言えるのは「モノによる」としか言えないのと、競争的には相当激しいというのはいつも通りの話。

感覚的には映画好きが全員映画監督になって、気軽に映画が発表できるようになったとして(週に3千作品ほど)、上映してくれる映画館も限りがあるし、レンタルショップにおいてもらってもジャンルごとの棚の奥底から「今週のお勧め!」にピックアップしてもらうのは、その週の三千本の中でお勧めされるなにかが必要になります。特に言われるのがゲームの棚の厳しさ。映画で言えばアクション・SF映画の棚でピックアップしてもらうような感覚でしょうか。

そんなわけで開発畑の人の間ではすっかり渋い話だったり、iPadという新しいコンピューティングの流れに乗り損ねてる人もいるんじゃないかとも思うのですが、「それじゃいかん!」な話を敢えてしちゃったりします。

iPad、AppStoreはiPodが音楽市場を買えてしまったように、今後のソフト市場の中心に来ると思います。

Windows用ソフト、PS3用ソフト、xbox360用ソフト、DS・PSP用ソフト

などなどのソフト市場に比べて、圧倒的にAppStoreはソフトを売りまくりになると思います。

「でもどれも安いジャン!儲からないジャン!」という指摘もあると思いますし、私もそう思います。

結局のところ、iTunesのようなコンテンツ統合市場がデファクトになったら、ユーザーはそこばっかり見ちゃうので、見逃すわけにはいかないし、その注目の中でビジネスも考えねばならないので、今のパッケージ価格での感覚で比較した指摘自体、あんまし意味がないと思います。


っというか、こんな話をしたくなった一番の理由って、ぶっちゃけ日本のコンテンツ市場の対応がUSに比べて全然甘いじゃないですか。

iBookにしろ、映画にしろテレビにしろ全く日本では対応してないので、USで楽しめるものの5分の1くらいの感覚ですよね>iPad

なので「この流れに乗り遅れちゃいかん!!!もっと盛り上がろう!!!」としてエントリ書いたのです。


「いや、iPadとかiPhoneとかAppStoreとか、日本でハヤルかわからないじゃん?」と言う人もいるでしょう。

でも盛り上げたいので、↑のような人と意見対立してる人を後押しする見解を述べたりします。


頭を切り換えて、ファミコンブームが起きたときのアメリカにいると思ってみてください。

ファミコン、ぶっちゃけたいした性能でもない、リーズナブルな価格のゲーム機、これが日本でそこそこ流行ってるらしい。猫も杓子も参入したがってるらしい。

スーマリゼルダで大ヒットする前。当時のアメリカでは移植される日本のゲームも限られてて、なんでこんな性能のマシンが流行ってるのか?という見解もあったと思います。

彼らが「ゲーム機ってやばい!こいつは時代を取る機械だ!!俺らも参入しなきゃ!!」となるのにはちょっとラグがあったと思いますし、そのラグのおかげで日本圧勝だった時代もありました。っていうかラグ長かったですよね。15年くらい日本優位の時代あったでしょうか?


ともあれ「こいつは時代を取る機械だ!!」という見解に誰もがなった最大ポイントって、ハードの性能じゃなくて「参加してる開発者がたくさんいること&その人達が素敵なソフトを作ること」が共通認識になることだと思います。

なんつーか、メガドラに参入してる開発者がスーファミより多かったらメガドラが勝ってたと思いますよね。

そんなわけで日本の開発者がほぼファミコンやってる、素敵なソフト(ゼルダ、マリオ)もばんばん出て、日本市場の時代を取った機械だったファミコンに俺らもやるぜ!!と世界中にソフト会社が出来たって感じだと思います。


そんなわけで頭を切り換えて、日本ではまだまだ環境整備はされてないまでも、USではゲームに限らずテレビも映画も音楽も出版もiTunesに参入し、世界中の実績あるアプリ開発者が参入する=時代を取ったマシン=iPadが出てしまいました。

そして、今の日本に、かつてのアメリカがファミコンに対して取った遅れをとる余裕ってないと思うんですよね。

彼らは商売替えをしてファミコン市場、ゲーム市場に参入してきたからいいと思うのですが、日本の立場って、これまであった市場がどんどん崩壊してなくなってくので、ラグ=失業そのまんまだと思います。


つまり言いたかったのは

#1 市場競争は厳しい、映画の例えを出したけど、逆に言えばコンテンツ作るのが厳しいのはどこも一緒

#2 「時代を取る機械!」というのは決定的(多数のコンテンツプロバイダ捕まえたものが勝つの法則)その感覚は日本にいると弱い→ラグが生じる

#3 ラグの間に自分の商売の地盤もなくなっちゃう恐れあり


ってことで、分かってる人は既にアクション中としても、日本はまだコンテンツの層が薄く、そっから業界的にラグが出ちゃうと厳しいので盛り上げたいぜ!と思ってこんなエントリを書いてみたりしました。

そしてiPadをゲットして触るようになってタッチインターフェースをいじると「映画で出てくるコンピュータって全部これだよな」って未来のデバイスを確信。多分私達の子供達はキーボードもマウスも覚えず、タッチで直感操作でコンピュータを遙かに快適に扱うでしょうし、コンテンツ購入のほとんどがiTunesで、40年後には「3歳の時にiBookで買った絵本が今だにストレージにある」とかデジタル丸出しな時代かも知れません。でもなんか嫌なので、普通の絵本も買います。

そんなわけで一日も早く日本のデジタルコンテンツ後進ぶりを埋めるべく、iPhone/iPadが盛り上がることをできればと思います。