ゲーム会社のプログラマー事情

先日、知人のゲームプログラマと一杯飲む機会があったのですが、その際に老舗の開発現場のありがちで問題的なプログラマ事情を聞いたのですが、

こと、日本のゲーム業界と言えば、10年以上続くシリーズタイトルもザラですし、市場の多くがシリーズもので成り立ってる側面を考えると、必然、開発者は何十年も同じ間違いを直せずにいる傾向もある。と。

私も大きな会社やでかいチームというのは経験があるので、問題といっても、人数や歴史がでかすぎて抗い難いのはわかる、と同時に、ある意味まともなオブジェクト指向プロジェクトをずっと経験できずにいる方も、ことゲーム業界に限っては多いんじゃないかとふと思いました。


そんなところで「今更ほにゃらら」という論議も、全くの新しい会社でやってる側から見れば、そらしょうがないでしょう、と思います。


もー、MaciPhoneを始めてたった半年で「信者」と言われるまでになってしまったのですが、CocoaAppleの基盤ライブラリ)はゲーム作りの基盤にそのまま使えるオブジェクト指向ライブラリなので、JAVAにしろ、Cocoaにしろ、そういった基盤ライブラリがしっかりした環境で物作りをしてしまえば、前述のような問題はかなりクリアになるので、そんなボヤキのある方には、是非iPhoneでのゲームプログラムをしてみることをお勧めします。


反面、「オブジェクト指向」という言葉が私は嫌いで、あまりにも多くの曲解を「オブジェクト指向」について聞きすぎて、個人的な印象としては間違ったイメージの象徴です(これは、C言語のみで物事を解決した時代の人によくある話)


曲解の余地のないOOP(Object Oriented Program)という呼称は反動で好きで、前述のように、間違った印象を持ってる(無駄にめんどくさい、等の)方は、本当に損してるよなぁ、と思います。


現実問題、ここ10年以内、JAVACocoaなどのOOP前提の環境からプログラムに入った人は、「オブジェクト指向は難しい」等の区別があるわけもなく、OOPとしてさくさくプログラムを作るのに慣れています。
簡単にアプリができる反面、最適化が後回しになりがちでもあるので、そこに懸念の声を上げるC言語のみ系プログラマもいるんですが、基本、どっちもやるしかないのが実情です。


そんなわけで、今のiPhoneでは2週間、3週間で充実したゲームを出す振興会社はザラ(GI Joyride, Flight Control等)ですし、練られたOOPライブラリでのアプリ作成は、「せっかくOOP覚えたけど、いまいち実践で生かし切れてない」という日本のゲーム業界の実情に悩む方々には本当にお勧めです。
「ぬぉ〜こんなにパワーアップするもんなのかぁ〜!わしも2週間でゲーム作って1位とったるでー!」みたいな勢いの人がもっと日本に増えるといいと思いました。